サービス情報 ~ Service information ~
VICON ワイドスプレッダー
- 散布の調整
- 散布幅の定義
散布のパターン
図の三角形が散布量を表しています
作業機の真後ろが一番濃く肥料が撒かれ,離れれば離れるほど薄くなっていきます
一方向では散布量100%の散布は出来ず、往復の散布によってムラなく散布することができる
作業位置間(防除畝と防除畝の間)を(有効)散布幅としていますトリムフローによる境界の散布
左右のスピンナーを使用して境界線を散布します
境界からは散布幅の半分(散布幅18mであれば9m)の距離を離れた位置にて散布を行いますボーダープレートによる境界の散布
境界側の片側シャッターを閉じた状態で境界線を散布します
境界からは(作業機のセンターまで) 2m程度離れた位置で散布を行います
2つの境界線散布方法を比較すると、トリムフローの方が作業効率は高くなりますが、ボーダープレートのが境界の外への肥料の飛散は少なくなります
- 比重・粒径の調べ方(チェッカーの使い方)
肥料は比重や粒径によって、飛び方や落ちる量が変わります
比重が重いほど遠くに飛び、粒径が小さいほど落ちやすくなります
(例:ゴルフボールとピンポン玉を比較するとわかりやすいかと思います)
散布設定をする際に、肥料の「粒径」と「比重」を測定する必要があります粒径の測り方(チェッカーの使い方)の動画です
粒径が揃っている方がきれいに散布することができます
特に、チェッカーの真ん中2つの部屋(2.0mm-3.3mmと3.3mm-4.75mm)に収まる肥料がVICONのスプレッダーが得意とする肥料です
- 散布表の見方
- もくじのページをご確認ください。
比重や粒径を元に、一番近い肥料を探します肥料を選択後、そのページへ移動します
散布幅に合わせてページを確定します
※細かなメートル数がないため、近いメートル数で合わせる必要があります。①肥料の粒径分布(チェッカーの結果)
②肥料の形状
③肥料の比重
④肥料の名称
⑤(有効)散布幅
⑥通常散布時の設定(PTO回転数,ディスクの回転数等)
⑦トリムフローの設定
⑧ボーダープレートの設定
⑨散布設定表(1)車速の決定
例では9km/hと決定(2)散布量の決定
面積の単位は【ha】となっていることに注意!
例では、反あたり50kg→1haあたり500kgとすると、498を選択(3)散布の設定値を決定
例では、散布のタイミングを“J”,シャッター開度を“60+3”に決定
- Web版散布表の使い方
Web散布表の使い方の動画です
- スマホアプリの散布表(Spreading Charts)の使い方
アプリ版散布表の使い方の動画です
- 散布設定値のメカニカル設定方法(油圧シャッターモデル)
- シャッター開度の調整(散布量の設定)
①ノブを緩めます
②ダイヤルを横方向にスライドさせ大きな目盛を合わせます
③ダイヤルを回して細かな目盛を合わせます
④ノブを締めて固定します
⑤左右同じように設定を行います
※数値が大きいほど散布量が多くなります散布のタイミングの調整(散布幅の微調整)
①アルファベットのレバー引っ張ります
②レバーを引っ張った状態で横方向にスライドさせます
③設定する位置まで移動させたらレバーを離します
(しっかりと溝と合っているかを確かめてください)
④左右同じように設定を行います
※アルファベットがAの方向に動かすと散布幅が広がりますが、設定値がずれていると蒔きムラに繋がりますのでご注意ください
- 散布設定値のメカニカル設定方法(電動シャッターモデル)
- シャッター開度の調整(散布量の設定)
①右下の“start/stop”スイッチをstopの状態にします
②“+”,“-”を押してシャッター開度を設定してください
液晶の下にあるスイッチを2つとも上にした状態でstartにするとシャッターが開きます散布のタイミングの調整(散布幅の微調整)
①アルファベットのレバー引っ張ります
②レバーを引っ張った状態で横方向にスライドさせます
③設定する位置まで移動させたらレバーを離します
(しっかりと溝と合っているかを確かめてください)
④左右同じように設定を行います
※アルファベットがAの方向に動かすと散布幅が広がりますが、設定値がずれていると蒔きムラに繋がりますのでご注意ください
- マッチング・作業姿勢
- 【RO-Mの場合】
散布幅に応じて、ベーン(羽)の組み合わせを変更する必要があります
※肥料によっては18m散布でも長いベーン(羽)の組み合わせ(285/235/185)を使用する必要があります【RO-XLの場合】
散布幅に応じて、PTOジョイントの接続軸(PIC軸)を変更する必要があります
入力軸によって、トラクタPTO回転数とディスクの回転数の比が変わります
RO-Mの場合は入力軸が1つとなっています
RO-M/RO-XLどちらの場合もPTOジョイントの長さを確認してください(トラクタや作業機を壊す恐れがあります)ディスクの高さを作物の先端から75cmに設定してください
追肥ではなく、元肥の場合は地面から75cmを測定してください作業姿勢は左右方向に水平状態にしてください
- メンテナンス
- 清掃について
- ・機械を長く使うためにも、きれいに水洗いをして完全にに乾かしてください・ただし、高圧洗浄機を使用する場合は以下の点に注意してください・ベアリングやオイルシールに対して高圧洗浄しないでください・電気素子(各センサー,電動アクチュエータ,基板,電気配線等)には高圧で水をかけないでください・機械からノズルまでの間隔は最小でも30cm以上保ってください・ベアリングやオイルシールに対して高圧洗浄しないでください・洗浄後にはグリスアップやシャッターの潤滑を行ってください
- グリスアップ箇所
油圧シリンダー(油圧シャッターモデル)
油圧シリンダーは左右のシャッター各1本
シリンダー1本につき、グリスニップル1か所
グリスアップの頻度:毎日電動アクチュエータ(電動シャッターモデル,車速連動モデル)
電動アクチュエータは左右のシャッター各1本
シリンダー1本につき、グリスニップル1か所
グリスアップの頻度:毎日電動アクチュエータ(GEOSPREADモデル)
電動アクチュエータは左右のシャッター各2本
シリンダー1本につき、グリスニップル1か所
グリスアップの頻度:毎日ディスクの回転軸(RO-Mモデル,RO-MEWモデル)
グリスニップル左右ディスクに各2か所
グリスアップの頻度:毎日ディスクの回転軸(RO-XLモデル,RO-EDWモデル,GEOSPREADモデル)
グリスニップル左右ディスクに各2か所
グリスアップの頻度:毎日左右シャフト
センターギアボックスから左右に出ているシャフトにグリスを貼付してください
(コネクタが左右にスムーズに動く状態が正規の状態です)
グリスアップの頻度:100時間毎 or 1年毎PTOシャフト(PTOジョイント)
PTOシャフトがスムーズに伸縮することを確認してください
また、カバーやチェーンが損傷している状態であれば修復してください
PTOシャフトにはグリスニップルが4か所あります
グリスアップの頻度:100時間毎 or 1年毎
※トルクリミットクラッチ箇所への過剰なグリスアップは控えてください。設定トルクが低くなる可能性があります。
- シャッター周辺
- ・使用後はきれいに清掃して完全に乾燥させてください・肥料が残っている場合に、固着してシャッターが開閉しなくなる危険性があります・清掃後には潤滑油をシャッターに貼付し、数回シャッター開閉しておくことをおすすめします
- 取り扱い説明書